ある時、知人がFP試験で困っているという話を耳にしました。
詳しく聞いてみると、なんと彼はFP3級(ファイナンシャル・プランニング技能士試験)に2回も不合格になってしまったと…。
私も1級の学科試験に合格していますが、FP試験は3級から受けてきました。
そこで自分の経験を元にアドバイスし、その内容をまとめたのがこの記事です。
原因と対策をわかりやすく解説したので、「FP3級が難しい、落ちてしまった」という方の参考にしていただけたらと思います。
1. FP3級に2回も落ちたY君
まず私の知人(Y君)がFP3級に2回も落ちてしまった経緯を簡単にまとめておきます。
1回目の不合格理由:生年月日を間違えた
Y君の1回目の3級不合格は、まさかの受験申し込み時の生年月日を間違えたことが原因でした。
受験票は試験1週間前くらいに届きますが、それをすぐに開封しなかったYさん。
試験前日の夜になって、自分の生年月日が間違っていることに気づいたそうです。
とりあえず試験会場まで行き、事務室で事情を説明。すると、
「生年月日の間違いは訂正ができないため受験自体ができない」
と言われ、まさかの試験問題にたどり着くことすらできない事態に。
もはや申し込みボタンを押した段階で不合格という
の異名を得てしまったのです。
2回目の不合格理由:知識が正確ではなかった
1回目の不合格から気を取り直して、次の4ヶ月後のFP3級試験に臨んだY君。
今度は生年月日を入念に確認して申し込みを行い、いざ試験会場へ。
しかし純粋に実力不足で問題が正確に解くことができず撃沈。
結果として学科・実技ともに微妙に6割に届かず、不合格となってしまいました。
2. 合格率7割の試験だが…
ご存知の通りFP3級の合格率は大変高く、最近の試験合格率は70〜80%の間を推移している状態です。
しかしこの合格率だけを見て、試験を舐めてかかると思わぬ落とし穴にハマります。
それは、FPの勉強は自分に馴染みのない内容が多いということです。
FP3級の勉強をする場合、多くの人にとっては初めてFPの内容に触れる機会だと思います。
税金やら相続やら、学校で習っていない知識を覚えて試験に望まないといけません。
そのため、勉強方法を間違えると、必要以上に時間がかかったり、下手をするとY君のように不合格となってしまう可能性もある訳です…。
3. FP3級が難しいと思う人へ送る3つのアドバイス
前人未到のFP3級2回不合格となり落ち込むY君に、私は3つのポイントをアドバイスしました。
1. 教科書に時間をかけてはいけない
Y君曰く、教科書をじっくりと読み込んでいるとのことでしたが、ここに1つ目の問題点があります。
FP3級に限らず資格試験全般に言えることですが、試験勉強はテキストに時間をかけてはいけません。
なぜならテキストには「どれが試験に出て、どれが重要ではないか」が書かれていないからです。
FPの試験の基本的な勉強方法は実際に試験に出る問題を解きまくることです。
教科書は問題が解けなかった時に、その周辺の知識を確認するために使うわけです。
つまり、FPの試験に受かる人と受からない人は教科書の使い方が根本的に違います。
FP3級に効率よく合格する人は、教科書を要所要所で使っています。
それに対して不合格になる人は、先頭から必死に覚えようとするのです。
教科書を通しで読むのは最初だけにして、どんどん問題を解いていくようにしましょう。
2. 過去問だけを解きまくる
Y君の話では、過去問を直近の1回や2回くらいしか解いてなかったそうです。
FP3級はとにかく過去問から同じ問題が繰り返し出題されます。
つまり一番時間をかけるべきなのは、教科書でも問題集でもなく過去問を解くことです。
過去問の正しい使い方は「分野ごと」
そして過去問を解くときのキーワードは「横ではなく縦」、つまり年度ごとではなく分野ごとに解きましょう。
つまり「今日は2018年9月試験の過去問をやろう!」ではなく、「今日はD分野(税金)の過去問をやろう!」という使い方が正解です。
同じ分野の問題をずっと解くことで、同じ問題が繰り返し出題されていることが実感できて、正答率も上がってくるのです。
オススメの過去問演習方法
過去問をやる時にオススメのサイトが「FP3級 過去問道場」です。
こちらのページでは、過去問を年度別以外に分野別に絞り込んでランダム出題してくれます。
この過去問道場をスキマ時間とかにスマホで解いてるだけで合格率はグッとあがります。
FP3級に問題集は不要
テキストとセットで問題集が販売されていますが、FP3級の場合、問題集をやる必要はありません。
試験が簡単すぎて、問題集の方が難易度が高いからです。
3. 受験票のハガキはすぐに確認
3つ目はアドバイスというかむしろY君から学ばされた教訓なのですが、受験票は届いたらすぐに中身を確認するということです。
受験票をよく見てみると、記載された情報(名前や住所)の訂正は試験3日前までと受験票に記載されています。
家に届いたハガキとか封筒をそのままにしてしまう癖のある人は注意が必要です。
4. その後Yさんは合格!
さてアドバイスを受けたY君が3度目の受験した結果、無事FP3級に合格したとの報告がいただけました!
さあ、これから3級を受験する皆さんも勉強法に気をつけて頑張ってください。
あとくれぐれも、生年月日だけはお間違えないのないように…。