ユナイテッド航空のマイルは上手に貯めると国内旅行にタダでたくさん出かけられる、知るひとぞ知るお得なしくみです。
今回はユナイテッド航空のマイレージプラスの概要やUAマイルの貯め方、使い方について解説していきます。
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1. MileagePlus(マイレージプラス)とは
MileagePlus(マイレージプラス)とは、ユナイテッド航空のマイレージプログラムの名称です。
1-1. ユナイテッド航空って何?
ユナイテッド航空(United Airlines)はアメリカに本社を持つ、世界最大規模の航空会社です。
日本にはJALとANAという二大航空会社がありますが、この2つの会社を合わせても全く叶わないほどの売り上げや保有機材の数を誇ります。
1-2. ユナイテッドのポイント制度がマイレージプラス
航空会社ができるだけ自分の会社の飛行機を利用してほしいため、「マイル」というポイント制度を実施しています。
ユナイテッド航空でもマイルを貯めたり使ったりできるマイレージ制度があり、これが「マイレージプラス」という制度名になっています。
UAマイルは、ユナイテッド航空の飛行機に乗ったり、提携するクレジットカードを利用するともらえます。
そうしてある程度マイルを貯めると飛行機のチケットに交換することができます。
2. マイレージプラスを貯めると何がいいの?
ANAやJALといった日本の航空会社ではなく、アメリカの航空会社であるユナイテッド航空のUAマイルをわざわざ貯める理由はなんでしょうか?
それは、ユナイテッド航空のマイルを貯めて利用することで日本国内をタダで旅行できるからです!
2-1. UAマイルは無料でANAの航空券に交換できる
一般の人々には知られていない事実ですが、ユナイテッド航空のマイルはANA(全日空)のチケットに交換することができます。
つまり日本に住んでいる私たちも、ユナイテッド航空のマイルを貯めておけば、ANAの国内線に無料で乗ることができるのです!
2-2. ANAのチケットに変えられる理由
では、なぜ外国の航空会社のマイルを日本の飛行機のチケットに交換できるのでしょうか?
世界中の航空会社がチームを組む
航空会社同士はチームを組んでサービスをより充実させようとしています。
チーム内の航空会社であれば、飛行機の予約やマイルの利用が相互でできるしくみを整えているんですね。
2-3. どんな旅行が実現できるか?
UAマイルをコツコツ貯めた私は、5000マイルで2泊3日の沖縄・九州旅行に出かけてきました!
その時の様子をこちらの記事にまとめました。
UAマイルを5000マイル貯めるのに必要なクレカ利用額は約33万円分です。
つまり何も知らない人は3300円分のポイントで満足しているところを、UAマイルを活用している人は2泊3日の航空券に変えちゃっています。
1ポイントあたりの価値が高い、というのがUAマイルの魅力なのです!
3. ユナイテッド航空のUAマイルの5つのメリット
ANAの無料特典航空券が欲しいのであれば、ANAのマイルを貯めるのが王道と言えます。
ユナイテッド航空のマイルの方が、便利でお得なポイントが5つもあるからです。
3-1. 交換のレートがANAマイルよりお得
ユナイテッド航空のマイレージプラスは、ANAマイルよりも圧倒的に低いレートでANAの国内線の特典航空券に交換できます。
下の表でANAとユナイテッド航空を比較してみましょう。
ANAは距離に応じて必要マイル数が4段階に区分されていて、さらにシーズンによる変動があります。
その結果、夏休みや年末年始といったハイシーズン(H)に必要マイル数が跳ね上がります…。
一方ユナイテッド航空は、1年を通じて交換に必要なマイル数が一定で、さらに必要なマイル数もほとんどのところでANAより必要マイル数が少なくなっていることがわかります。
3-2. ANAのマイルよりも早く貯まる
ユナイテッド航空のマイルはANAのマイルよりも早く貯めることができます。
飛行機のマイルを貯めるもっとも簡単なやり方は、クレジットカードの利用額に応じてマイルをもらう方法でしょう。
ユナイテッド航空の提携クレジットカードはANAカードより還元率が高く設定されているものが多いです。
ANAマイルの還元率=1.0%
一般的なANAのクレジットカードの還元率は1.0%と言われています。
UAマイルの還元率=1.5%
一方ユナイテッド航空のクレジットカードは、同じ程度の年会費のカードでも還元率が1.5%となっています!
ここで1つ前の「そもそもの必要マイル数が少ない」特性と合わせると、
必要なマイルは約4分の3〜3分の2
つまりユナイテッドのマイルを貯めている人は、ANAマイルを貯めている人に比べて2倍以上早いペースで特典航空券を発券できることになります!
3-3. 他の空港を経由しても同一マイルでOK
ユナイテッド航空では「出発地と到着地の距離」で必要マイル数が決まる特性を利用して、同じマイル数で違う都市に寄り道ができます。
どういうことか、ANAのマイルシステムと比較してみましょう。
ANAマイルの場合
ANAやJALの場合、1搭乗あたりの距離で決まります。
例えば東京から福岡に行く場合、東京〜札幌と札幌〜福岡という経路で発券をしたら、
+札幌〜福岡の9000マイル
=12000マイル
が必要になります。
UAマイルの場合
ユナイテッド航空の場合は、出発地の羽田から目的地の福岡までの距離で決まるため、必要マイル数は5000マイルです。
ユナイテッド航空のHPで東京〜福岡の特典航空券を検索してみると、もちろん直行便もありますが次のような選択肢も出てきます。
上の予定では、羽田から札幌の新千歳空港に向かい、そのあと翌日午後の便で福岡空港に向かう便に乗る、これでも同じ5000マイルで予約可能となっているのです。
つまり直行便がある区間でも、検索結果に出てくる経由であれば直行便と同じマイル数で複数の都市に立ち寄ることができます。
ちなみに私はこのしくみを利用して、鹿児島から成田まで5000マイルで発券する際に沖縄と福岡にも立ち寄る2泊3日の旅行をやってきました。
ANAなら22500マイル必要なところを、4分の1以下のたった5000マイルでお出かけでき、とても楽しい旅行になりました。
3-4. マイルの有効期限が実質無期限
ユナイテッド航空のマイルは、マイルが失効する期限というものがないため、実質無期限です。
ANAやJALのマイルは取得した月ごとに有効期限があり、加算された月から一定期間が経つとマイルは消滅します。
日々の利用額が少ない人や、休みを取りづらい人だとマイルを利用することができず、せっかく貯めたマイルが無駄になってしまうこともしばしば…。
でもユナイテッド航空のマイレージプラスなら有効期限を心配する必要はありません!
ユナイテッド航空は最後に加算や利用した日で全てのマイルの期限がリセットされるます。
そこでクレジットカードを利用して毎月マイルが加算されているのであれば、永久に消滅することはありません。
つまり普段はカードの利用でじっくり貯めて、旅行したい時にたっぷり使うことができます。
3-5. 家族以外の友達などにも特典航空券を発券可能
ユナイテッド航空のマイルを使うと、家族以外の人にも特典航空券を発券してあげることができます。
ANAやJALなどの日系キャリアのマイルを利用した特典航空券は、原則として家族にしか発券できません。
自分がたくさんのマイルを持っていたとして、友達や恋人とマイルを使った旅に出かけることができません。
しかしユナイテッド航空のマイレージプラスでは、親子や兄弟、夫婦といった縛りがなく、誰にでも発券することができます。
UAマイルのメリットまとめ
・同じ路線でもANAマイルよりお得に乗れる
・ANAのマイルよりも早く貯められる
・色んな都市に立ち寄ってもOK
・マイルは実質無期限
・友達や恋人にもマイル旅をプレゼントできる
4. マイレージプラスのUAマイルを貯めるには?
ユナイテッド航空のマイルを貯めるには、大きく分けると3つのやり方があります。
4-1.提携クレジットカードを発行して利用する
もっとも王道なのが、ユナイテッド航空と提携しているクレジットカードを発行し利用することです。
クレジットカードを利用した額に応じて、マイルが毎月もらえます。
還元率(利用額に応じてどのくらいのマイルがもらえるか)はカードによって異なり、0.5%〜1.5%のものがあります。
年会費や利用額別にオススメできるクレジットカードは決まってきます。
4-2.飛行機に乗ることによるボーナスマイル
2つ目のやり方は飛行機に搭乗した時にもらえるボーナスマイルを貯める方法です。
ユナイテッド航空のマイルはANAの飛行機に乗った時も、もらうことができます。
先述した通り、ANAとユナイテッド航空は同じスターアライアンスというグループ会社に所属しています。
そのためANAに乗った場合に「ANAのマイルを貯める」か「ユナイテッド航空のマイルを貯める」かのどちらかを選ぶことができます。
4-3.Kaligo(カリゴ)でUAマイルを貯める
意外と知られていないUAマイルの隠れた貯め方が、ホテル予約サイトの「Kaligo(カリゴ)」を利用する方法です。
Kaligoでは宿泊代金の10%を超えるマイル還元をしてくれるホテルもあるので、UAマイルを貯めるにはめちゃくちゃオススメなのです。
ビジネスやプライベートでホテルを予約しなければいけないときは、Kaligoを視野に入れておくと良いでしょう。
5. まずはMileage Plusに無料会員登録
マイレージプラスのUAマイルを貯めるには、まずユナイテッド航空のアカウントを作る必要があります。
マイレージプラスの会員になると、あなた専用の会員番号を発行してもらえるので、提携のクレジットカードを作る時などにはこの番号を伝える必要があります。
ユナイテッド航空は日本に多くの便を就航させていることもあり、きちんと日本語でわかりやすくHP等も整備されています。
マイレージプラスの会員登録は当然無料ですのでとりあえず作っておくのがオススメです。