このページでは、つみたてNISAのそもそも概要やしくみ、メリット・デメリットについて説明していきます。
1. つみたてNISAとは?
つみたてNISA(積立NISA)を一言で表せば、
となります。
つみたてNISAが始まる以前にも似たような制度はあったのですが、投資初心者には難しかったりやデメリットがあったりしました。
それと比べて「つみたてNISA」は、FPの私が考えるに一番初心者向けで分かりやすい内容になっています。
2. 私たちはつみたてNISAで何ができる?
つみたてNISAでは、年間40万円まで金融商品を購入して運用することができます。
運用額は自由に設定できる
年間40万円、つまり月あたり約33,000円くらい投資できます。
「月33,000円も投資できるお金、うちにはないよ」という人でも大丈夫です。
あくまで40万円は上限で、100円以上であれば好きな額を設定できます。
なのでイメージとしては、「今まで毎月貯金にしていた分を、将来のことを考えて"つみたてNISA"に回す」と思ってもらえれば良いと思います。
運用は投資信託を選ぶだけ
「運用」と聞くと難しく思えるかもしれませんが、つみたてNISAでやることは投資信託という金融商品を最初に選ぶだけです。
投資信託とは、資産運用を専門とする人たちがあなたの代わりにお金を投資してくれるしくみです。
出したお金は投資者保護基金という制度で、倒産した時などにもきちんと守られています。(元本割れは違う話となるので除かれます)
どのくらいの期間やるの?
つみたてNISAは買った年から20年間という長期間で運用します。
なので若いうちにコツコツ貯めた分が20年後大きくなって返ってくるため、将来の資産形成にぴったりです。
ただ「20年の間、強制的に運用しなければいけない」ということではなく、いざという時は投資信託を売って現金化してもOKです。
3. つみたてNISAのメリット
初心者がつみたてNISAで資産運用を始めるメリットは大きく4つあります。
3-1. 長い期間でお金を安定的に増やしていける
資産運用や投資というと「価格の値動きで損をするんじゃないか」と不安になることも多いでしょう。
しかし先ほども言った通り、つみたてNISAは購入後に基本的には20年間は保有し続けるしくみとなっています。
実はつみたてNISAで買える投資信託というのは、20年という長期間保有し続けるとマイナスになる確率がとても低くなります。
3-2. 利益を上げても税金がかからない
つみたてNISAの一番のメリットが、資産運用に得た利益に対し税金が一切かからないことです。
今の日本の法律では、給料でもお金を得たら相当額の税金を取られます。
これは資産運用でも同じで、あなたが普通の口座で運用して売買差益や配当といった利益を得たら20%も課税されてしまいます。
しかしつみたてNISAなら、20%の税金はかかりません!
いつもは税金を取りたがる国がなぜこんなに太っ腹なのか?
それは国民が投資や資産運用をしてくれないと、国が十分な保障をできない時代になってしまったからです。
最近だと「年金が足りない」という話題が上がったように、もう国民は自分で自分の資産を築くことが不可欠な時代になっています。
3-3. 厳選された良い商品の中から選べる
世の中にはとてもたくさんの数の株や投資信託があり、その数は約1万本と言われています。
今までの投資では、1万本の中から私たちが自分で1つ選ぶ必要がありました。
ただつみたてNISAでは、投資する商品を自由に選ぶことができず、国が定めた商品リストの中から選ぶルールとなっています。
初心者が下手に商品を選ぶと損する可能性が高いので、長い期間でプラスになる可能性のある商品だけを厳選したんですね。
ただ厳選された商品でも150本近くあるので、その中から自分にぴったりのものを選ぶ作業は必要です。
3-4. 買ったら放置で良い
つみたてNISAでは商品を選んで入金さえすれば、それ以外は何もしなくて良いことです。
「専門家が見るようなチャートを見て、売りや買いを積極的にやる」などは一切不要です。
強いて言えば、1年に1回くらいのペースで自分の資産がいくらになったかのチェックやその年にいくら出すかを決めるだけで十分です。
また本来であれば、利益に応じて「確定申告」なども必要になりますが、つみたてNISAの場合はそもそも税金が発生しないので不要です。
4. つみたてNISAのデメリット
つみたてNISAのデメリットとして、投資信託自体が元本保証ではないので、買った商品が一時的に元本割れ(マイナスの状態)になる可能性があります。
これはつみたてNISAのデメリットというよりは、資産運用全体にあてはまることです。
しかし日本人の97%が勘違いしていますが、そもそも資産運用を全くせず元本割れしない現金だけを持っている状態が一番危険です。
なぜなら現金は10年後も全く同じ額、つまり物価の上昇とともに価値がどんどん下がっていくからです。
資産を100%現金の状態から、様々なものに分散して振り分けていくのが一番お金を守るのに適切な方法なのです。
5. やり方と一番お得な方法を学ぼう!
つみたてNISAは、20歳以上の成人であれば誰でも出来る、むしろ行うべき資産運用の手段です。
制度自体が優秀なため、ある程度適当にやっても資産は増えていくでしょう。
しかし「適切な金融機関選び」や「適切な投資信託選び」をやることで、もっと利益を最大化することができるのです。
この「トーダイ式!」ではつみたてNISAで初心者が迷いがちなポイントをわかりやすく解説していきますので、困った時に見てもらえるようなサイトを作成していきたいと思います。