ユナイテッド航空のマイレージプラグラムであるMileagePlus(通称:UAマイル)を利用した、ANA国内線特典旅行をしてきました。
鹿児島発東京行という片道の特典航空券ですが、途中に沖縄と福岡でそれぞれ1泊する2泊3日の変態旅程にアレンジしました。
有償で購入した場合の金額は約4万5千円ですが、利用したUAマイルは5,000マイルだったので、マイル単価9.3円というハイパフォーマンスでマイルを活用することができました。
今回の記事では、実際に私が発券・旅行した旅程を振り返りながら、
・UAマイルを使ってより楽しく旅をするためのコツ
などのヒントを提供できればと思います。
1. 今回の旅程のルート
今回のマイルで発券した旅行のルートは
鹿児島→那覇→福岡→成田
となりました。
発券の旅程は以下の通りです。
このルートを地図に示すと以下のようになります。
元々は鹿児島発東京行きの片道航空券ですが、途中に「沖縄」と「福岡」を経由させるルートで発券しました。
2. 2泊3日の特典旅行を振り返る
それではUAマイルを使った、国内線3区間乗り継ぎフライトの様子を簡単にご紹介します。
【フライト1】鹿児島→那覇 那覇で一泊
鹿児島から東京への特典航空券ですが、いきなり東京と反対方向の沖縄の那覇空港に向かいます。
鹿児島空港にはANAラウンジがあり、プラチナ会員である私はUAマイルの特典航空券でもラウンジを利用できます。
東京便の直前は混み合いますが、それ以外は基本ガラガラです。
飛行機はソラシドエアによる運航で、1時間ちょっとのフライトです。
空港に着いたら、那覇市街のホテルにチェックインし、沖縄ならではのステーキを楽しみます。
翌日の午前中は那覇の街を散策しました。
夏の沖縄の海を軽く楽しみ、空港に向かいます。
那覇→福岡
2本目のフライトは、九州地方に戻り、福岡に向かうフライトです。
夏休み中の沖縄は団体客や子連れで大混雑しています。
ただしプラチナ会員(SFC会員)なら、全てプレミアムチェックインのカウンターで完了しますから、待ち時間は0で済みました。
那覇空港にもANAラウンジはありますが、非常に手狭な上に、夏休み期間は非常に混雑していました。
機材はANAのB767、空港の混雑とは対照的に機内はだいぶ空いているので快適に過ごせました。
普通会員に座席指定が制限されている前方が、逆に空いているということが多々あります。
福岡では海沿いを散策したり、名物の魚や焼き鳥を食べたりなどで半日ほど観光しました。
福岡は空港が市街地に近いため、短い時間でも十分に観光することができるのでオススメですね。
福岡→成田
3本目は目的地である東京に戻るフライトです。
ただし羽田空港ではなく、成田空港が目的地です。
福岡空港には「ANA PREMIUM CHECK-IN」の専用カウンターと手荷物検査場がありますので、混雑知らずでとても快適です。
福岡空港はANAラウンジも広く、飛行機が見える大きな窓もありますのでとても快適にすごせます。
朝早かったこともあり、機内では寝ていたらすぐに到着しました。
成田行きはそれほど人気がないので、機内も空いていました。
なお成田のカードラウンジは到着時でも利用できます。
少し休憩してから空港を出るというのもありでしょう。
3. なぜ複雑なルートの発券が可能なのか?
ここからは、なぜ特典航空券で今回のような乗り継ぎ&観光をできるのか?ということをまとめていきたいと思います。
ANAの国内線特典航空券を発券する場合、ANAのマイルによる使った発券では1発券1フライトが原則であり、どこかの都市を経由させることはできません。
しかしユナイテッド航空のマイルを用いてANAの日本国内線の特典航空券を発券する場合は、ルールが大きく異なってきます。
UAマイルのANA国内線特典航空券のルール
ユナイテッド航空のMileagePlusを使って、ANAの国内線特典航空券を発券するときに重要なルールは以下の2つの点です。
- 移動ルートは検索画面に表示されるものであれば、直行便でなくてもOK
- 出発地から目的地までの距離で必要マイル数が決まる
UAマイルのANA国内線発券は経由便でも良い
今回の発券の場合、鹿児島→東京(成田)で検索すると、検索画面には様々な出発時間や経由地のルートが出てきます。
この検索画面に出てくるルートであれば、どの経由地・乗り換え回数の経路を選んでも同じマイル数になります。
つまり、今回の鹿児島→東京(成田)という経路であれば、次のような名古屋を経由するシンプルなルートでも
私が利用した、2回の乗り継ぎ&39時間30分の所要時間のルートでも同じ5000マイルとなります。
UAマイルは出発地と目的地の距離で計算される
UAマイルを使ったANA国内線特典航空券は、実際にフライトの飛行距離ではなく、出発地と目的地の距離で決まります。
本来「東京〜沖縄」の距離は800マイル超のため、必要なマイル数は8000マイルとなります。
しかし今回は出発地と目的地の「鹿児島〜東京」の距離は800マイル以下のため、それより遠い沖縄を経由したとしても5,000マイルで発券できるのです。
4. ANAマイルとの必要マイル数の比較
鹿児島から東京までのANA便の特典航空券を、UAマイルとANAマイルで発券する場合の必要マイル数パフォーマンスを比較してみます。
鹿児島→羽田を直行便で利用する場合
鹿児島から東京まで直行便を利用した時の必要マイル数を比較します。
ANAマイルの場合
ANAマイルの場合、鹿児島〜東京間は「301〜800マイル区間」に含まれるため、レギュラーシーズンに必要なマイル数は7500マイルです。
UAマイルの場合
一方UAマイルを利用した場合、「800マイル以下」は一律5,000マイルですから、鹿児島〜東京間の必要マイル数も5,000マイルとなります。
ANA国内線を利用する場合、ほとんどのケースでUAマイルの方が少なくて済みます。
今回の経由ルートで利用する場合
それでは今回のような「鹿児島→沖縄→福岡→東京」というルートでフライトした場合の必要マイル数を比較します。
ANAマイルの場合
「鹿児島〜那覇」「那覇〜福岡」「福岡〜東京」の全ての区間で7,500マイルが必要なため、合計で22,500マイルが必要とされます。
UAマイルの場合
何度経由しても同一マイル数で良いので、必要マイル数は5,000マイルのままです。
乗り継ぎをした場合、UAマイルのコスパはANAマイルの4倍以上となりました。
5. UAマイルの特典旅行で感じたこと
今回のANA国内線の特典旅行で特に感じたことを2つほどまとめておきます。
1泊を伴う乗り継ぎでも十分に楽しめる
UAマイルでは乗り継ぎの候補として、1時間ほどの短時間のものから日付が変わり宿泊を伴うものまで、様々な選択肢が挙げられます。
今回は那覇空港と福岡空港のそれぞれで、1泊を伴う18時間程度の乗り継ぎとなりましたが、2都市とも十分に楽しむことができました。
国内線の場合は入国審査もありませんし、出発の際も国際線ほど早めにいく必要がありません。
むしろ1泊して、夕食に地のグルメやお酒を楽しむという観光がUAマイルでの特典航空券にはぴったりかと思います。
ANAの上級会員orSFCとの相性が良い
乗り継ぎを繰り返すUAマイルでの乗り継ぎ旅で重要なのが、「空港で快適に過ごせるか?」という点だと思います。
その点でUAマイルの特典旅行は、プラチナやダイヤモンド等の上級会員やSFC会員との相性が抜群に良いと思いました。
私はANAのプラチナ会員ですので、今回フライトの出発地となった3空港全てでプレミアムサービスを利用することができました。
- 座席変更の電話がつながりやすい
- 座席指定が窓側・前方でも選択可能
- 専用カウンター、専用手荷物検査場の利用
- ANAラウンジの利用可能
- 預けた荷物は優先的に返却
UAマイルでの旅行をするなら、ANAの上級会員になっておくとより楽しく旅行ができますね。
6. ユナイテッドマイルは貯めて損なし!
結論からすると、国内を飛行機で旅行したいという人にはユナイテッド航空のマイルは抜群のコスパで使えてオススメです。
クレジットカードならば、ANAマイルより早く貯まりますし、少ないマイルで旅行できると良いところづくめです。
ANAマイルはポイントサイトなどを経由して、クレジットカードはMileagePlus提携のカードを利用することで、国内外ともに少ないマイルでたくさん旅行できるようになります!